マーケティングオートメーションを使いこなすための3つのスキル
最近ちょっと自分の担当する仕事が変わってきていて、これまでは広告出稿などがメインの仕事がったのですが、今はデータベースを活用したマーケテイングにシフトしています。
ざっくり言うと、データベースにあるリード情報に対して、MA(マーケティングオートメーション)を使ってCVまでの道筋を作るような感じです。
何のMAツールを使っているかは言いませんが、メジャーどころを使っています。
このMAを使いこなすためには3つのスキルが必要だと思います。
1.htmlやcssなどの言語
どのMAもある程度インターフェイス上でメールやLPの作成が可能な設計になっていますが、ユーザビリティを考慮したアウトプットをしようと思うと、どうしても直接コードを書かないといけない場合があります。
例えばLPは「綺麗に」「それっぽく」「本サイトと遜色ないレベル」で作らないと、安っぽく偽物っぽいページが完成してしまいます。
あるいは、フォトショップやイラストレーターで画像アセットを作成し、それを当てはめていく形でも「綺麗に」は作れますが、この場合ですとPC/スマホのレスポンシブルなデザインにはなりません。どうしてもどっちかに寄せたデザインになってしまうので、一方のデバイスで閲覧した場合に見にくいページになってしまいます。
ですのでMAを使いこなすうえで、コーディングスキルは必須です。
2.ロジカルシンキング
MAはそれ単体がデータベースの役割を持っているものも多いと思いますが、基本的には既存のSFAやCRMとの連携が必須です。これら別のデータベースとデータフィールドの連携を組んだ上で使用します。この連携が意外に難しいです。
というのも、API連携を組んだ場合情報は双方向に連携されます。つまり3つのデータベースを繋いだとしたら、3つのデータベースにあるデータフィールドが同じ定義となるような連携を組まなくてはなりません。
しかしながら、当初から3つのデータベースを連携することを前提として作成していない場合も多いでしょうから、この連携は簡単にはできません。データのインプット・アウトプット、それぞれの使い方、データの流し方、関係部署との調整などをロジカル考えないと一向に進みません。
3.施策の有効性への嗅覚
これは担当者としての醍醐味であり、また一番プレッシャーがかかるところです。
MAは決して安い金額ではないです。課金形態にもよりますが、年間1,000万円を超える場合もあります。
この費用をかけたからには定量的な結果をやはり出さなくてはなりません。
コンテンツマーケティングへの正しい理解、カスタマージャーニーやペルソナ設定の妥当性、アウトプットのデザイン性、などセンスが問われる部分です。
上記2つのスキルに加えてセンスが備わって初めてMAの入り口から出口までを作れるという感じでしょうか。
ここ最近はLINEがコミュニケーションツールとしてではなく、インフラとしてサービス構築がされており、法人向けのビジネスインフラとしての機能が強まってきています。LINEでリード情報を取得してそれを SFAやMAに連携して施策をオートメーションで走らせる、という流れが今後ますます加速してきます。
もしこれからMAを導入しようと思っている方、あるいはMAを使った仕事をしたいと思う方は、この3つのスキルが自分にあるか、社内に揃っているかを一度考えてみましょう。