ショーンK氏に見るビジネスマンの正しいスーツの着こなし方
今回は、ビジネスマンの正しいスーツの着こなし方について書きます。
どうしてそんなことを書くかと言うと、昨日のエントリーで外見力について触れたからです。
ショーンK氏が行った経歴詐称は問題ですが、彼自身が持っている外見力が彼を一流にしたことは間違いありません。ショーンK氏の外見は、紛れもなく経営コンサルタントでした。外見力があると、それだけで人は信用するものです。非言語分野(non-verbal communication)のなかで、第一印象を形成する大切な要素である外見。
そこで今日は、ビジネスマンのスーツの着こなしを考えてみたいと思います。
ビジネスマンにとってスーツとは
平服。戦闘服。消耗品。自分を高めてくれるもの。おしゃれそのもの。人それぞれ考え方はたくさんあると思います。
ビジネスマンにとってスーツは、単なる服であり、自分を印象付けてくれるものです。仕事に質さえ変えてしまう要素を持っているものです。つまり、スーツ選びは仕事の一部だということです。ビジネスマンにとってスーツとは、仕事の一部だということですね。
スーツの着こなし方
だいたい毎日仕事でスーツを着ていると、コーディネートパターンも決まってきます。このスーツにはこのネクタイ!みたいな。スーツには着方のルールがあり、それを守った着方をすることで、非常に良い印象になります。
ショーンK氏も、スーツ姿がとても素敵でした。このルールをしっかり守って着こなしていたからです。スーツの着こなし方をマスターするだけで、誰でもデキリーマンになれるってことです。
そのスーツを着る時のルールを以下でご紹介します。
ネクタイとワイシャツの襟とスーツのラペルの幅を揃える
ネクタイを選ぶ時、柄で選んでいませんか?柄も大切ですが、一番大切なのは幅の広さです。ネクタイとワイシャツの幅は揃えると綺麗に見えます。また、ネクタイとスーツのラペルの幅も絶対に揃えてください。この胸元の3つの幅を揃えることで、綺麗な着こなしを演出できます。
【良い例】
ラペル、ネクタイ、襟の大きさが揃っていますね。これは綺麗にバランスがとれています。
【ダメな例】
一見、おしゃれに見えますが、ラペルが広いわりにネクタイにボリュームがありません。ラペルとワイシャツの襟の角度や大きさがあっていないので、襟の端が見えてしまっています。ラペルとその他のバランスが悪いです。襟はワイドカットで、ネクタイもトラッドで太めの方がしっかりした印象を与えられると思います。
(太いラペルのスーツには、ちょっとタイをずらして、上の写真のように肉厚なタイを演出したほうがいいです。)
スーツは肩で着る
スーツ選びで大切なことはサイジングです。スーツは肩で着るものです。オーダースーツを作る時、肩のサイズを測っているシーンを見たことありますよね。
こういうシーン。この肩のサイズを合わせることで、スーツの美しい立体的なフォルムを表現できるのです。目安としては背中に横ジワが入っていないこと。(入っているとスーツが小さい。)また肩パットが余っていないことです。僕の感覚的には、ちょっと小さく感じるくらいがジャストサイズです。
靴とベルトとバッグの色を揃える
靴とベルトの色は必ず揃えてください。また、素材も同じにしてください。スエードの靴だったら、ベルトもスエード素材です。
さらに、これはちょっと難易度が上がりますが、バッグの色も揃えた方が見栄えがいいです。黒や茶など幾つか種類を揃えておくと、デキリーマンを演出できます。
スーツの歴史を知る
ワイシャツはもともとは下着でした。スーツが洋服です。スーツの腕にボタンがついているのは、腕まくりをするためです。ジャケットを脱ぐのが恥ずかしいと思われていた時代があり、袖捲りをするために本切羽という形ができました。
ジレの一番下のボタンを留めないのにも歴史的背景があります。
スーツは長い歴史をもった服装です。スーツの着こなし方には歴史が関係している場合が多い。ですので、スーツの歴史を知ることは大切です。
まとめ
スーツの着こなしひとつで、自分をデキリーマンにできる。あるいは冴えないサラリーマンにもできる。ショーンK氏は着こなしがうまいです。できるビジネスマンを絵に描いたような印象を受けました。それは世間全体が受けていた彼からのメッセージでした。ビジネスマンは外見で決まります。毎日着る服だからこそ、そのルールを正しく理解し、自分の価値を高めるツールにするべきです。