外資系出身マーケターの仕事の現場

外資系と日系、両方の就労経験から肌で感じた各々の違いを書いていきます。それと現在の仕事について。あと、いまの上司がクソなので、クソ上司エピソードも紹介します。

ワークライフバランスは分けない方が楽だという話

仕事と私生活のバランスって大切ですよね。仕事ばかりに追われてプライベートの時間がないと辛いものです。長時間労働が原因で自殺、、なんていうニュースも時折耳にします。

この仕事と私生活のバランスがワークライフバランス。仕事したらしただけ給料が上がる時代でもないですし、精神的な余裕も必要ですよね。

今日は、このワークライフバランスについて。僕はワークとライフをきっぱり2つに分けないほうが楽なんじゃないかと考えています。つまり混ぜちゃう。どうして分けない方が楽なのかご説明します。

 

そもそもワークライフバランスって?

ワークライフバランス(英: worklife balance)とは、「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。

 

なるほど言ってることは簡単です。でもこれって、今の自分の生活で実現しようと思うとなかなか大変な気がします。

 

 

ワークとライフの境界線はどこ?

仮に、ワークとライフを分けて考えたとします。その場合、ワークとライフの境界線ってどこでしょうか?家を出た瞬間?会社に着いてから?じゃあ昼休みはワークとライフどっち?・・・定時時刻までをワーク、それ以降をライフの時間と考えた場合、残業はライフを消耗して働いていることになりますね。

 

ワークとライフを分けてみた

6時に仕事が終わっていれば、友達と飲みに行ったり買物に行ったり、カフェで本を読んだり、英会話学校やジムにも通ったりしちゃって。ジムで仲良くなった人と皇居ランなんか行っちゃって、そしたらランステで可愛い女の子と仲良くなって一緒に走ってその後ご飯食べに行ったりしちゃうかも。妄想が膨らみます。それはそれは、充実した毎日を過ごせそうです。(にっこり)

ところが世の中そんなに甘くはない。終わらない仕事、振られ続ける作業、鳴りやまない電話、繰り返される資料作成、、毎日2時間残業しています。(現実はもっと)

2時間×20日=40時間のプライベートを犠牲にして嫌いな上司から振られた仕事をこなす毎日。40時間って、1日半です。毎月1日半もプライベートを犠牲にしていると思うと、気が狂いそうです。やる気もなくなります。がっかりな社会人生活です。

 

ワークとライフを混ぜてみた

ワークとライフを分けて考えてみた結果、がっかりな結果になってしまいました。では今度は混ぜて考えてみます。

9時から夕方6時まで、ずっと仕事のことを考えるなんて無理ですよね。家族のことを考えるかもしれないし、恋人や友人から来たメールを見るかもしれない。週末の天気が気になって調べたり、レストランの予約の電話をするかもしれない。でもその時間はワークの時間のはずです。

週末、恋人とショッピングへ行った時やテレビから流れるCMで、ライバル製品を目にして気になって調べたとします。あるいは、ライバルの車メーカーの新製品を試乗に行く。仕事の顧客とゴルフに行く。ガチンコ勝負でベスグロを叩き出してご満悦。でもこれらの時間はライフのはずです。

 

長い人生で考えて見たらどうでしょうか。20代はプライベートを犠牲にしても、仕事をして経験を積む。30代になって子供が生まれてからは、早く家に帰ったり、時には子供が熱を出して早退をする。40代になって子供も手がかからなくなった。仕事でも責任あるポジションについて、また忙しくなってきた。50代になると、子供は独立したけど、親の面倒を見なくちゃいけなくなってきた。時には仕事を休んで一緒に病院に行く時もある。

仕事とプライベートのバランスは、ライフステージによっても変わってきます。

 

ワークとライフは分けないほうが楽

本当はもっと働きたいけど、残業が禁止されているホワイト企業で働いている人もいるかもしれません。そういう人にとっては物足りない環境でしょう。結局、ワークとライフはきっぱり別れていても、定時で仕事を終えられたとしても、それだけでバランスがとれているわけではないんです。自分が仕事がしたい時に仕事に打ち込めること、自分が休みたい、プライベートを大切にしたい時にプライベートを優先できること、これが大切なんです。

 

「ワークとライフを自分でコントロールできる状態」

 

これがワークライフバランスが保てている状態です。すっごく簡単にいうと、自分が好きなように働けて休める状態です。そのためには、きっちりワークとライフを分けるのではなく、一定期間のなかで混在しながらうまくコントロールするという考え方が大切です。